日日神社仏閣~貴船神社編~

観光名所としてもお馴染みの貴船神社。
全国の貴船神社の総本宮とされており、水の神を祀る神社として古くから名を馳せています。

今回は貴船神社の歴史から見どころまで、詳しくご紹介します。

<基本情報>



【正式名称】貴船禰総本宮 貴船神社
【御祭神】本宮:高龗神
奥宮:高龗神
結社:磐長姫命
【御神徳】運気隆昌
諸願成就
縁結び
【住所】京都府京都市左京区
鞍馬貴船町180


貴船神社の創建に関する明確な記録は残っていないため、創建の年代も分かっていません。

しかし、約千三百年以上前には御社殿の造替に関する社伝が残されており、その長い歴史がうかがえます。

そんな貴船神社の起源としては、丑の年、丑の月、丑の日に貴船大神が御鎮座された伝説が主とされています。

また、約千六百年前に初代神武天皇の皇母である玉依姫命が、自身の乗った船が止まった地点を祠とするように命じ、その船が現在の奥宮に止まったことが起源とも伝えられているそうです。

公式ホームページには以下のように記載されています。

「「きふね」は古くから「氣生根」と記され、その御神気に触れることで気が満ちるとされていました。また、水の神として歴代朝廷の信仰も篤く、雨乞いや雨止みを御祈願されました。天下に大事があるときには勅使を遣わし、御祈念され続けてきました(一部省略・抜粋)」

https://kifunejinja.jp/shrine/

上記のような歴史からも、人々の篤い信仰が感じられます。



<貴船神社と絵馬>


神社の授与品と言えば、お守りや絵馬が定番です。

全国各地の神社で扱われている絵馬ですが、実は、絵馬の発祥の地は貴船神社という説があります。

貴船神社は古来より雨乞いの社として名を馳せており、日照りや干ばつの際には黒馬を、長雨の際には白馬若しくは赤馬を捧げて祈願する習わしがありました。

しかし、生きている馬を飼うのも手がかかるため、次第に土や木で馬の模型を造って奉納するようになりました。

そして最終的には「板立馬」という馬の絵を描いた板が奉納されるようになったのです。

この「板立馬」が今日の絵馬の起源になったと言われています。



<水占みくじと結び文>


貴船神社の本宮の前には授与所があり、「水占みくじ」というおみくじも販売されています。

このおみくじを石垣から湧き出る御神水に浮かべることで、運勢を占うことができます。

水の神様には物事を見通す力があるという言い伝えがあり、水占みくじもよく当たると評判のようです。




結社では「結び文」も販売されています。

かつては木の葉に願い事を書き、玉垣に結んでいたそうですが、現在は短冊のような形となっています。

こちらは良縁に限らず、様々なご縁を導いてくださるそうです。
願い事を書いた後は「結び処」に結んでお祈りしましょう。


<貴船神社の縁結び>


貴船神社の結社は縁結びにご利益があるとされています。

御祭神の磐長姫命が瓊瓊杵尊に縁談を断られたため、人々の良縁を結ぼうと御鎮座されたそうです。

また、和泉式部が歌を捧げて祈ったところ、社殿の奥から返歌が聞こえ、見事願いが叶ったことから「恋の宮」と称されています。

恋に悩む方は是非一度参拝されてみてはいかがでしょうか。



<貴船神社の龍穴>


貴船神社の奥宮には「龍穴」と呼ばれる大きな穴があります。
本殿の真下に位置し、直接見ることは禁じられているそうです。

この龍穴は“日本三大龍穴”の一つとされており、パワースポットとしても名高い場所となっています。

また、本殿の近くには<基本情報>で述べた玉依姫命の乗った船が祀られています。

■「日本三大龍穴」とは

以下の三つの龍穴の総称です。

・京都府京都市「貴船神社奥宮本殿下:龍穴」
・奈良県宇陀市「室生龍穴神社奥宮:吉祥龍穴」
・岡山県瀬戸内市「湯次神社裏山:備前龍穴」



<貴船神社の三社詣>


貴船神社には本宮・奥宮・結社の三社があり、三社にお参りすることを、「三社詣」と呼びます。

お参りする順番は、本宮→奥宮→結社です。

結社は縁結びや恋の願いにご利益がありますが、ご祈願の種類に関わらず、順にお参りするようにしましょう。




今回は貴船神社についてまとめました。

これから暑い夏がやってきますが、避暑地でもある貴船は市街地と比較して気温が下がるため、参拝には申し分ないでしょう。

また、夏季は参拝時間が延長され、更に幽玄な空気に包まれます。

古くから人々の篤い信仰を受ける貴船神社に参拝し、その御神気に触れてみてはいかがでしょうか。




写真:photo ac